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【嘔吐・下痢】 嘔吐・下痢だけど熱はない、食欲はある

子どもの嘔吐・下痢について
(熱がない時に考えられる原因)

子どもの嘔吐・下痢について(熱がない時に考えられる原因)子どもの嘔吐や下痢は、発熱を伴わない場合でもさまざまな原因が考えられます。熱がないと「軽いのでは?」と思われがちですが、体のサインを見逃さないことが大切です。以下に代表的な原因を紹介します。

ウイルス性胃腸炎
(ロタ・ノロなど)でも
熱が出ない場合

ロタウイルスやノロウイルスによる胃腸炎は、嘔吐・下痢の代表的な原因です。典型的には発熱を伴うことが多いですが、熱が出ないタイプのウイルス性胃腸炎もあります。
発熱がなくても嘔吐や水のような下痢が続き、特に乳幼児では脱水に注意が必要です。水分が摂れない、尿の回数が減っているなどのサインがあれば早めに受診しましょう。

食べすぎ・消化不良による一時的な嘔吐・下痢

子どもの消化機能はまだ未熟なため、一度に食べすぎたり、油の多いものを摂ったりすると胃腸に負担がかかり、嘔吐や下痢を起こすことがあります。この場合は一過性で、数時間〜半日ほどで落ち着くことが多いです。
ただし、症状が繰り返し起きる場合や長引く場合は、食物不耐症や病気が隠れている可能性もあるため注意が必要です。

食物アレルギーによる
下痢・嘔吐

卵、牛乳、小麦、大豆などが代表的なアレルゲンで、摂取後すぐに嘔吐や下痢が出ることがあります。発疹や咳、呼吸困難を伴う場合はアナフィラキシーの危険があるため救急対応が必要です。
慢性的に下痢が続く場合や、同じ食品で繰り返し症状が出る場合には、食物アレルギーの可能性が高く、小児科やアレルギー専門医での評価が推奨されます。

ストレスや自律神経の乱れによる機能性嘔吐

学校や園での緊張、人間関係などの心理的要因が、吐き気や下痢といった身体症状となって現れることがあります。このような症状は「機能性消化管障害」と呼ばれ、感染症や炎症がないのに繰り返すことが特徴です。
食欲があって元気に見える場合でも、症状が続くと生活に支障をきたすため、背景にストレスがないか確認しつつ、小児科で相談することが勧められます。

熱はないけど嘔吐・下痢が
続くときの注意点

熱を伴わない嘔吐や下痢は軽症に見えることがありますが、数日以上続く場合は注意が必要です。原因としてはウイルス性胃腸炎や食べ過ぎ、食物アレルギーなどさまざまなものが考えられます。

脱水症状に注意

発熱がなくても、嘔吐や下痢で水分が失われると脱水になります。発熱がなくても、嘔吐や下痢で水分が失われると脱水になります。

  • 尿の回数が少ない
  • 口が渇いている
  • ぐったりしている

といった様子があれば早めの受診が必要です。

食欲はあるけど嘔吐・下痢が
ある子どもの特徴と食事の工夫

子どもが嘔吐や下痢をしていても食欲が残っている場合は、比較的軽症のことが多いです。ただし、胃腸は弱っているため、普段通りの食事では消化に負担がかかり、症状の悪化や回復の遅れにつながることがあります。そこで大切なのは、「消化にやさしい食事を少量ずつ与えること」と「胃腸に負担をかける食品を控えること」です。

おすすめの食事

おすすめの食事胃腸にやさしく消化が良いものを選ぶと、症状があっても比較的安心して与えることができます。温かくやわらかい調理法にすることで、消化吸収を助け、体力の回復にもつながります。

おすすめの食事例
  • おかゆ:柔らかく炊いたご飯は消化しやすく、エネルギー補給に適しています。
  • やわらかいうどん:しっかり煮込んで柔らかくしたうどんは消化がよく食べやすいです。
  • バナナ:消化が早く、下痢で失われやすいカリウム補給にも役立ちます。
  • りんごのすりおろし:食欲が落ちているときでも口にしやすく、整腸作用も期待できます。
  • 豆腐や温かい野菜スープ:やわらかいたんぱく質やビタミン補給が可能で、体力の回復を助けます。

食事は一度にたくさんではなく、少量を数回に分けて与えることが大切です。子どもの様子を観察しながら、少しずつ普段の食事に戻していきましょう。

避けたほうがよい食べ物

一方で、胃腸に負担をかけたり、症状を悪化させたりする可能性のある食品は控えましょう。とくに下痢が続いている時期は、乳糖を分解する力が一時的に落ちているため乳製品には注意が必要です。

避けたほうがよい食べ物
  • 脂っこい料理(揚げ物、肉料理など):消化に時間がかかり、胃腸に負担をかけます。
  • 冷たい飲み物や炭酸飲料:胃腸を刺激して症状を悪化させることがあります。
  • 牛乳や乳製品:一時的に乳糖不耐症の状態になりやすく、下痢がひどくなることがあります。
  • 糖分が多すぎる飲み物(ジュース)など:腸からの吸収が悪く、下痢の悪化につながります。

家庭でできる子どもの
嘔吐・下痢への対処法

子どもの嘔吐や下痢は多くの場合、家庭での適切なケアで回復していきます。大切なのは「脱水を防ぐこと」と「胃腸を休ませること」です。熱がなくても嘔吐や下痢が続くと体力を消耗するため、以下の点を意識してケアを行いましょう。

水分補給の工夫

嘔吐や下痢で失われる水分と電解質を補うことが最も重要です。厚生労働省や日本小児科学会では、経口補水液(ORS)を少量ずつ、こまめに与えることを推奨しています。いきなりコップ一杯を飲ませると吐き戻すことがあるため、スプーン1杯程度から始めて様子を見ながら与えるとよいでしょう。母乳やミルクを飲んでいる乳児は、可能な範囲でそのまま継続して問題ありません。

食事の再開

嘔吐が落ち着いてきたら、少量の消化に良い食事から始めます。おかゆやうどん、バナナ、りんごのすりおろし、豆腐ややわらかい野菜スープなどが適しています。無理に食べさせず、本人が欲しがるタイミングで与えることがポイントです。食事を再開するときは少量を数回に分けて与えると胃腸への負担が少なくなります。

安静と休養

症状があるときは、体をしっかり休めることも大切です。外出や激しい運動は避け、自宅で安静に過ごさせましょう。睡眠を十分にとることで回復も早まります。

感染を広げない工夫

嘔吐や下痢の原因がウイルス感染(特にノロウイルスなど)の場合、家庭内での二次感染に注意が必要です。吐物や便を処理するときは使い捨て手袋とマスクを着用し、処理後は流水と石けんで丁寧に手を洗いましょう。ノロウイルスはアルコール消毒が効きにくいため、塩素系消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム)を使うと効果的です。衣類や寝具も早めに洗濯し、清潔を保つことが再感染予防につながります。

受診が必要な
嘔吐・下痢のサイン

子どもの嘔吐や下痢は多くの場合、家庭でのケアで自然に回復します。しかし、中には重症化や重大な病気が隠れているケースもあり、「受診が必要なサイン」を見逃さないことがとても大切です。

繰り返す強い嘔吐や
血の混じった嘔吐

短時間で何度も強く吐く場合や、吐物に血が混じる場合は注意が必要です。腸重積症や胃・食道からの出血など、早急な治療を要する病気の可能性があります。

血便や黒っぽい便

便に血が混じっていたり、黒色便(タール便)が見られるときは、消化管からの出血が疑われます。消化管の炎症や感染症、まれに外科的治療が必要な病気のこともあるため、早めの受診が望まれます。

水分がとれず脱水が
進んでいるとき

嘔吐や下痢で水分を補給できないと、短時間で脱水に陥ります。半日以上尿が出ていない、口や唇が乾いている、目がくぼんでいる、皮膚の張りがないといった症状は脱水のサインです。放置すると意識障害やショックにつながることもあります。

ぐったりして意識が
もうろうとしている

普段と明らかに違って元気がない、抱っこしても反応が鈍い、眠りがちで呼びかけに反応しないなどは重症のサインです。すぐに医療機関を受診してください。

強い腹痛やお腹の膨れ

嘔吐や下痢に加えて強い腹痛を訴える場合や、お腹が異常に張っている場合は、腸閉塞や腸重積など外科的処置が必要な病気の可能性があります。

乳児・新生児の嘔吐や下痢

月齢の低い赤ちゃんは体力や免疫力が未熟で、症状が急速に悪化することがあります。発熱がなくても嘔吐や下痢を繰り返す場合は、早めの受診が不可欠です。

子どもの嘔吐・下痢の
よくあるご質問

熱がないのに嘔吐や下痢があるのは大丈夫ですか?

熱がない場合は比較的軽症であることが多いですが、油断は禁物です。胃腸炎や食べすぎ・消化不良などで起こることがありますが、症状が長引いたり繰り返したりする場合には別の病気が隠れている可能性があります。元気で水分がとれているかを確認し、脱水や全身状態に変化があれば受診してください。

嘔吐や下痢のときに与える飲み物は何がいいですか?

最も推奨されるのは経口補水液(ORS)です。水分と電解質を効率よく補給できるため、嘔吐や下痢による脱水予防に適しています。水や麦茶でもかまいませんが、スポーツドリンクは糖分が多く下痢を悪化させることがあるため注意が必要です。少量をこまめに与えることがポイントです。

食欲があるときは普通の食事をしてもいいですか?

食欲がある場合でも、すぐに普段通りの食事を与えるのは避けましょう。胃腸に負担がかからないよう、おかゆ、うどん、バナナ、りんごのすりおろし、豆腐や野菜スープなど消化のよい食品を少量ずつ与えてください。脂っこい食事や乳製品は症状を悪化させることがあるため控えたほうが安心です。

嘔吐や下痢のときに使ってはいけない薬はありますか?

市販の下痢止め薬は子どもには推奨されません。下痢は体内のウイルスや細菌を外に出す役割もあるため、無理に止めると病状を悪化させることがあります。解熱鎮痛薬(アセトアミノフェンなど)は使用可能な場合がありますが、必ず医師の指示に従いましょう。

どのくらい症状が続いたら病院を受診すべきですか?

目安として、嘔吐や下痢が3日以上続く場合や、ぐったりして元気がない、水分がとれない、尿が少ない、血便や血の混じった嘔吐がある場合は早めに受診してください。乳児や新生児では進行が早いため、半日〜1日程度でも「おかしい」と思ったら受診することをおすすめします。