子どもの成長が早いかもと
気になる方へ
胸のふくらみ、下腹部や腋の発毛、声変わりなど、第二次性徴の発現が通常よりも2~3年早く訪れることを、「思春期早発症」と言います。
思春期早発症の場合、第二次性徴の発現だけでなく、骨の成長が異常に早くなり、最終的な身長が低くなってしまうことがあります。また、お子さまの精神的な負担にもつながります。
思春期早発症かもしれないと感じた時には、お早目に当院にご相談ください。
思春期早発症とは?
男女別にみられる特徴
思春期早発症とは、平均よりも2~3年、第二次性徴が早く始まることを指します。
性別ごとに、以下のような特徴が見られます。当てはまるものがあれば、お早目にご相談ください。
女の子の思春期早発症
- 8歳未満で乳房がふくらみ始め、その後、陰毛の発毛・初潮へと早く進む
- お子さまご本人が周囲との見た目を気にし、精神的な負担になることがある
- 骨の成長が急激に進み、一時的に高身長になるものの、最終的な身長は低くなることがある
男の子の思春期早発症
- 9歳未満で精巣・陰茎の発育が始まる
- 声変わり、陰毛の発毛・体毛の増加、筋肉の発達なども早まる
- 骨の成長が急激に進み、一時的に高身長になるものの、最終的な身長は低くなることがある
- 乳房のふくらみ等がある女の子に比べて、気づかれにくい傾向がある
思春期早発症の主な原因
思春期早発症のほとんどは、特別な病気を原因としない「中枢性思春期早発症」です。脳の視床下部や下垂体からホルモンが早い時期から分泌され、第二次性徴の開始も平均よりも2~3年、早まります。男女別では、特に女の子によく見られます。
一方で、以下のような異常・病気を原因として思春期早発症になることもあります。
脳や神経の異常
脳の下垂体・視床下部の腫瘍、脳の奇形、脳炎、外傷の後遺症などによってホルモンの分泌・働きが乱され、第二次性徴が早く現れることがあります。
ホルモンの異常
副腎皮質過形成・甲状腺機能低下症(橋本病)など、副腎・甲状腺の病気によって、性ホルモンなどのホルモンの分泌量が多くなり、身体の発育を早めることがあります。
その他のまれな要因
染色体・遺伝子異常、第二次性徴が早く発現する体質(遺伝的傾向)によって、思春期早発症になるケースもあります。割合としては、稀です。
思春期早発症の診断と治療
診察・診断
医師が問診・身体診察を行います。
その上で、以下のような検査を行い、診断します。
血液検査
各種ホルモンの分泌状況を調べます。
骨年齢の評価
(レントゲン検査)
骨の成長の進み具合を把握します。
頭部MRI検査
脳腫瘍などが原因で早発症をきたしていないかを調べます。
当院では実施できないため、検査場所をご紹介させていただきます。
治療について
治療が必要と判断された場合には、「GnRHアナログ療法」を行うことがあります。
GnRHアナログ製剤の注射投与により、一時的にホルモンの働きを抑制することで、第二次性徴の進行を緩やかにする治療です。
GnRHアナログ療法には、以下のような効果が確認されています。
- 骨の成長を一時的に遅らせ、最終的な身長を改善する
- 周囲との比較による精神的な負担を軽減する
定期的に通院していただきながら、効果の評価・副作用の確認を行います。
思春期早発症の受診を
検討いただきたい目安
思春期早発症においては、特に以下のようなケースで受診が推奨されます。
- 8歳未満で乳房がふくらみ始めた女の子
- 9歳未満で精巣の大きさが目立ってきた男の子
- 短期間で急激に身長が伸びたお子さま
- 同級生と比べて顕著に高身長であるお子さま
一般に身体の成長は喜ばしいことではありますが、思春期早発症の場合には、最終的な身長が低くなったり、周囲との比較によってストレスを感じてしまうことがあります。
「もしかして…」と感じた時には、お気軽に当院にご相談ください。

