Instagram
TOPへ

【肥満症】 肥満・太りすぎ

子どもの肥満・太りすぎ…
肥満症とは

子どもの肥満・太りすぎ…肥満症とはお子さまの肥満は、大人の肥満とは異なる傾向の問題をはらみます。
具体的には、股ずれ、皮膚線条、骨折、関節障害、月経異常、さらには運動への苦手意識・走力や跳躍力の低下などが挙げられます。また、未だに肥満を原因としたいじめもあります。
そして、小児期に肥満だったお子さまは、思春期や成人後も肥満である割合が高くなり、すると糖尿病・高血圧症・脂質異常症といった生活習慣病、および動脈硬化のリスクも高くなります。
短期的・長期的な健康はもちろん、自信の持てる明るい日々の生活を守るためにも、お子さまの肥満を解消しましょう。

小児肥満と肥満症の違い

「小児肥満」とは、身長・年齢に対して体重が重く、過剰に脂肪がついた状態を指します。
一方の「小児肥満症」は、肥満によって健康を害している、あるいは将来的な生活習慣病などのリスクが高い状態を指します。
小児肥満が見た目・体重に着目した概念であるのに対して、小児肥満症では医学的に健康問題を抱えている・病気のリスクが高い状態ということになります。

生後3カ月~5歳の場合:
カウプ指数で評価

この時期の肥満・痩せは、カウプ指数で評価します。
成長スピードが著しく体格の変化が大きい時期であるため、BMIよりも正確な評価ができます。
カウプ指数は、以下の計算式で算出し、肥満・痩せの判定をします。
カウプ指数=体重(g)÷身長(cm)²×10

カウプ指数 判定
15未満 痩せすぎ
15~18未満 痩せぎみ
18~20 標準
20~25未満 太りぎみ
25以上 太りすぎ
小学生以降の場合:
肥満度(%)で評価

6歳~思春期は、肥満・痩せを肥満度で評価します。
肥満度は、以下の計算式で算出されます。
なお、計算式内の「標準体重」は、日本小児内分泌学会が定める身長ごとの基準値を当てはめます。
肥満度(%)=(実測体重−標準体重)÷標準体重×100

肥満度(%) 判定
−20%以下 痩せ
−20%〜
+20%未満
標準
+20%以上 肥満
+50%以上 高度肥満

子どもの肥満は何歳から?

BMIから考えると、平均的な赤ちゃんは明らかに太りすぎと判定されます。しかし乳児期は生涯の中でもっとも成長する時期であり、ムチムチしているのが当たり前です。
子どもの太った状態をいつから「問題のある肥満」と考えるかは程度にもよりますが、特に、3歳児健診の際にカウプ指数が高めであるお子さまは注意が必要です。

子どもの肥満が増えている
背景と危険性

近年、国内でもお子さまの肥満が増えています。その原因は、主に生活習慣にあると考えられます。
将来的な生活習慣病のリスクを考えると、早期から肥満の改善・解消に取り組むことが大切になります。

食生活の変化・高カロリー食・飲料の砂糖問題

以前と比べると、ファストフード、加工食品、スナック菓子など、糖分・脂肪・カロリーの高いものを食べる機会の増加が見られます。見落としがちなのが、清涼飲料水の飲み過ぎによる砂糖の過剰摂取です。

運動不足・長時間の
画面視聴
(テレビ・スマホなど)

テレビはもちろんスマホ・ゲームの普及、熱中症への心配、遊び場の減少(空地の減少・ボール遊びの制限)などから、外遊びの機会が減っています。室内にいると間食の機会も自然に増加します。
食事の偏りや運動不足によって肥満になると、将来的な糖尿病・高血圧症・脂質異常症および動脈硬化のリスクが高まります。また、心筋梗塞や脳卒中といった、命の危険を伴う疾患のリスクも高くなってしまうのです。

子どもの肥満症の検査・診断

肥満症の診断では、身体計測や血液検査などの結果をもとに、総合的に診断します。

身体計測

身長・体重を測定し、カウプ指数・肥満度・BMIなどで肥満・痩せの度合いを評価します。
内臓脂肪型肥満を評価する際には、腹囲も測定します。

血液検査で見る代謝異常

血液検査にて、中性脂肪・コレステロール・空腹時血糖・HbA1c・肝機能などの数値を調べます。
医学的に治療が必要な肥満症の診断ができます。

子どもの肥満への治療や
アプローチ

短期間での減量ではなく、無理なく続けられる生活習慣によって、徐々に体重を減らしていきます。
まだ身体が成長の過程にあるお子さまにとって、急激な減量は健康・成長への影響がより大きくなるためです。

食事療法

食事療法身体の成長な栄養は確保しながら、摂取カロリーを調整します。
タンパク質・野菜をしっかりと摂る一方で、揚げ物・脂肪分の多い食品を控えめにするのが基本です。
間食を禁止する必要はありませんが、お菓子ではなく果物・乳製品など栄養価の高いものを摂るようにしましょう。清涼飲料水など砂糖を多く含む飲み物は摂らないのが理想ですが、少なくともできるだけ避けるようにしてください。

運動療法

好きな運動・打ち込める運動を見つけられれば理想です。WHOでは、お子さまに1日1時間以上の中強度~高強度の運動を推奨しています。
これまでほとんど運動をしていなかった子さまは、なかなかきっかけが掴めないこともあるかと思います。親子で・友だちと取り組める運動は始めやすい・継続しやすいためおすすめです。

親子で取り組む
行動修正療法

食事療法・運動療法のいずれにおいても、親子で取り組むことは、お子さまのモチベーションを高める・治療の効果を高める上で有効です。
まったく同じ生活を送る必要はありませんが、お菓子の買い溜めをやめる・家族でアスレチックなどに出かける機会を増やす・テレビやスマホの利用時間を減らす・早寝早起きをする等、さまざまな工夫ができます。
また、お子さまが頑張ったときには、結果が出ていなくても、しっかりと褒めてあげてください。

薬物療法

ごく限られたケースですが、思春期以降の重度の肥満について、薬物療法、場合によっては手術が必要になることがあります。