- 赤ちゃんが夜泣きで寝ない・寝つきが悪い
- 夜泣きをなるべく減らす対処法
- 赤ちゃんの眠る準備と習慣づけ
- 子どもの睡眠時間は大丈夫?
目安とチェック方法 - 睡眠障害による子どもへの影響
- 子どもの睡眠外来での診断
- 睡眠外来での治療方法
- 赤ちゃん・子どもの睡眠障害に
お悩みの方はご相談ください
赤ちゃんが夜泣きで
寝ない・寝つきが悪い
原因や発達との
関係について
夜泣きとは、夜中に赤ちゃんが泣き出し、あやしてもなかなか泣き止まないことを指します。
生後~12カ月くらいであれば、健康な赤ちゃんでも夜泣きをします。ほとんどの赤ちゃんが見せる、自然な現象です。
新生児期〜生後3ヶ月頃
この時期の赤ちゃんは昼夜に関係なく眠るため、夜中にも目を覚ますのが普通です。また授乳やおむつの交換も数時間おきに必要であるため、夜泣きが見られます。
生後4〜6ヶ月頃
少しずつ、夜間に眠る習慣がついてきます。ただ、刺激に対する感受性が高まることで、日中の刺激的な経験を夢に見たり、目が覚めた時に親御さまがおらず不安になったりして、夜泣きをします。
生後7〜9ヶ月頃
人見知り、分離不安が始まる時期です。目が覚めた時に親御さまが近くにいないと、泣いてしまいます。
生後10〜12ヶ月頃
寝返り・ハイハイができるようになる時期です。自分の寝返りによって目を覚まし、やはり近くに親御さまがおらず泣いてしまうことがあります。また、日中の刺激によって眠りが浅くなり、夜中に目を覚ますというケースも見られます。
夜泣きをなるべく減らす対処法
夜泣きが起こった時の対処法をご紹介します。適切な対処は、夜泣きの予防にもつながります。
泣いている原因を
確認する・できれば
取り除く
まずは、お子さまが泣いている原因(空腹、おむつの汚れ、暑すぎる・寒すぎる)をチェックし、必要に応じて対応・調整しましょう。
静かで暗い環境を維持する
授乳・おむつ交換をするあいだも、できるだけ静かで暗い環境を維持し、お子さまが受ける刺激を抑えることで、その後の入眠をスムーズにします。真っ暗というのは難しいでしょうが、豆電球や間接照明などを利用して、明るくなり過ぎないようにします。
すぐに抱っこをしない
6カ月以降の赤ちゃんの場合、授乳・おむつ交換が必要なければ、数分ほど抱っこをせず見守るというのも1つの方法です。自然に泣き止み、入眠してくれることが期待できます。このような対応は、赤ちゃんの泣き止む力・寝直す力を育てることにつながると言われています。
声をかける・さする
抱っこをする前の対応として、優しく声をかける・背中などをさすってあげるのも有効です。
泣き止まない時は、
抱っこをする
見守ったり、声かけをしたり、さすったりしても泣き止まない場合には、抱っこをしてあやします。ウトウトしたタイミングで、ベッドなどの寝床に戻してあげてください。
その他
ここまで、基本的な対処法をお伝えしました。ただ、お子さまによっては、一度明るい照明を点けてあげた方が泣き止む、歌を歌ってあげる・音楽を聞かせると泣き止むといったこともあります。
赤ちゃんの眠る準備と習慣づけ
最初の就寝の前に、以下のような準備をしたり、習慣づけをしておくことが、夜間の覚醒や夜泣きの予防につながることもあります。
ルーティンを作る
就寝前のルーティンを決めておくと、その通りに進められれば、入眠を助ける・深く眠れることが期待できます。
たとえば、「お風呂→授乳→寝床での絵本の読み聞かせ」といったルーティンが挙げられます。
寝入る前に寝床へ入れる
寝入ってから移動させると、どうしても目を覚ましやすくなります。遅くとも、ウトウトした段階で、寝床に移してあげましょう。
授乳しながら寝かせない
授乳しながら眠る習慣がつくと、夜間に目を覚ましやすくなると言われています。また、授乳がないと入眠できなくなるケースも見られます。寝付かせる時の授乳は、できるだけ控えてください。
こういった準備・習慣づけを継続していくことで、赤ちゃんの夜間の覚醒・夜泣きの減少が期待できます。
子どもの睡眠時間は大丈夫?
目安とチェック方法
子どものこんな症状に
該当しませんか?
- 夜中に何度も目を覚ます
- 毎日のように夜泣きをする
- 寝床に入ってからも30分以上寝付けない
- 睡眠時間が6時間以下の日が続いている
- 夜間の無呼吸
- 朝、なかなか起きられない
- 日中にひどく眠そう、授業中に居眠りをしている
- 起床時間、就寝時間がバラバラ
- 勉強に集中できない
- 夜中に目を覚まし、歩き回る
子どもの睡眠時間の目安
必要な睡眠時間には、個人差があります。
ただ、一般的には年齢ごとに、以下の睡眠時間が必要と言われています。
| 年齢 | 睡眠時間 |
|---|---|
| 1~2歳 | 11~14時間程度 |
| 3~5歳 | 10~13時間程度 |
| 6~13歳 | 9~11時間程度 |
| 14~17歳 | 8~10時間程度 |
日本人は、大人だけでなく、子どもも睡眠時間が不足しがちです。目安ではありますが、できる限り上記の睡眠時間を確保できるよう努めましょう。
睡眠不足は、健康・発達に
影響します
睡眠不足の状態が続くと、健康だけでなく、お子さまの発達にも悪影響を及ぼすことがあります。
心身の健康を守るため、そして適切な発達を促すため、質・量とも十分な睡眠をとることが大切です。
睡眠障害による子どもへの影響
睡眠障害は、お子さまに以下のような悪影響を及ぼすことがあります。
集中力・学習への影響
日中の集中力に影響し、授業中に居眠りをする・記憶力が低下するなどの問題が生じることがあります。
日中の眠気や情緒の
不安定さ
日中の眠気から、イライラ、不安などの情緒面での問題が生じることがあります。
身体の成長への影響
成長ホルモンが十分に分泌されず、身長の伸び、身体の発育を妨げることがあります。
心の発達や社会性への影響
情緒面の問題などから、友達と良い関係を築きにくい・トラブルを起こしやすいといった傾向も見られます。人との関わりが減少すれば、その後の社会性の発達にも悪影響を及ぼします。
子どもの睡眠外来での診断
お子さまの睡眠障害は、生活習慣、環境、睡眠時無呼吸症候群、てんかん、精神発達の問題などさまざまな原因があります。
当院の睡眠外来では、以下のような科学的根拠のある方法で、診断を行います。
問診・生活習慣の確認
就寝時間・起床時間、夜間の覚醒の回数、家庭環境、学校生活の状況などについてヒアリングします。
睡眠日誌をつけていただければ、睡眠リズムを客観的に評価できます。
睡眠外来での治療方法
生活習慣の改善、睡眠環境の調整を基本とします。
もちろん、何らかの疾患が見つかった場合には、その治療も必要になります。
生活習慣の改善
睡眠障害の治療としては、「睡眠衛生指導」が生活習慣の改善の基本となります。具体的には、以下のようなことに取り組みます。
- 起床時間、就寝時間を一定にする
- 就寝前はテレビ視聴、スマホ使用を控える
- 就寝前の入浴、絵本の読み聞かせなどをルーティン化する
睡眠環境の調整
以下のような方法で、入眠しやすい・覚醒しにくい寝室の環境づくりに取り組みます。
- 部屋は暗めまたは真っ暗にする
- 室温は20~22℃を目安に快適に保つ
- 必要に応じて、遮光カーテン、静かな音(ホワイトノイズ)などを利用する
睡眠障害を引き起こす
病気の治療
睡眠時無呼吸症候群、てんかん、アレルギー性鼻炎、喘息など、睡眠障害の原因になる疾患が見つかれば、その疾患の治療を行います。
薬物療法
生活リズムや環境を整えても眠りにくい場合には、必要に応じてお薬を用いた治療を検討する場合もあります。症状に合わせて漢方薬をご提案することも可能です。
2020年に日本で承認された「メラトベル」という薬があり、小児期の神経発達症にともなう入眠困難の改善を目的として開発された、メラトニンを有効成分とする医薬品です。
メラトベルは、従来の睡眠導入剤とは異なり、脳内のメラトニン受容体に作用して、ずれてしまった体内時計を正常な睡眠リズムに戻すことを目的としています。メラトニンを補うことで自然な眠気を誘い、入眠までの時間を短縮する効果が期待されています。
当院では、保護者の方とじっくりお話をしながら、お子さまにとって最適な生活環境の整備や睡眠のサポートをさせていただきます。
赤ちゃん・子どもの睡眠障害にお悩みの方はご相談ください
お子さまの睡眠障害は、健康・発達にも影響し、学習・学校生活での問題を引き起こすケースが少なくありません。
当院では、お子さまお一人おひとりの生活リズム、身体の状態に合わせた、無理のない改善方法を提案いたします。睡眠にかかわるお悩み・心配ごとがございましたら、お気軽にご相談ください。

