- 子どものアレルギー検査
(調べられる病気・対象症状について) - 子ども・赤ちゃんに現れるアレルギー疾患
- 当院の子どものアレルギー検査
- 子どものアレルギー検査を検討する
受診目安 - 子どものアレルギー検査でよくある
ご質問
子どものアレルギー検査
(調べられる病気・対象症状
について)
アレルギー検査は、繰り返し出る皮膚症状や呼吸器症状、食後の不調などの原因を特定するために行います。原因を明らかにすることで、適切な治療や生活改善につなげることができます。
アレルギー検査が
必要となる症状とは?
「風邪ではなさそうなのに咳や鼻水が長引く」「毎年同じ時期に目のかゆみが出る」「食後にじんましんや下痢を繰り返す」といった症状は、アレルギーが関わっている可能性があります。
具体的には以下のような症状が対象になります。
- くり返す咳や鼻水、鼻づまり
- 皮膚のかゆみや湿疹、じんましん
- 食後の腹痛や下痢
- 季節によって悪化する目のかゆみや充血
こうした症状が続く場合は、アレルギー検査で原因を調べることが有効です。
当院では、指先採血により、40項目の迅速アレルギー検査が可能なSiLIS(サイリス)を導入しております。
わずか一滴ほどの血液量で検査ができるため、小さなお子さまや注射が苦手なでも安心して受けていただけます。
検査結果は最短約30分で当日中に結果の確認が可能です。
検査では、食物(卵・牛乳・小麦など)・花粉・ダニ・ハウスダスト・動物・カビといった代表的なアレルゲンを一度に調べることができます。
アレルギー検査でわかる
病気と原因
アレルギー検査では、血液や皮膚の反応を調べることで「どのアレルゲン(原因物質)」に反応しているかを確認できます。子どもによく見られる病気は次のとおりです。
- 食物アレルギー(卵・牛乳・小麦・大豆・魚など)
- 花粉症(スギ・ヒノキ・ブタクサなど季節性アレルギー)
- ダニ・ハウスダストアレルギー(通年性の鼻炎や咳の原因に)
- 動物アレルギー(犬や猫などペットとの接触で出る症状)
これらは子どもの日常生活に大きく影響するため、正確な診断が治療と予防の第一歩になります。
子ども・赤ちゃんに現れる
アレルギー疾患
食物アレルギー
特定の食物を食べる、あるいは接触によって体内に取り込んだ時に抗体がつくられ、次に同じものを摂取した時にその抗体が過剰に反応することで、皮膚のかゆみ・じんましん、咳・喘鳴、下痢・嘔吐といった症状を引き起こします。お子さまの場合、主に鶏卵・牛乳・小麦がアレルゲンとなります。
卵アレルギー
鶏卵は、黄身よりも白身の方が、また加熱していないほどアレルギー反応が起こりやすいと言われています。
卵料理だけでなく、マヨネーズ、プリン、お菓子など、さまざまな食品に含まれているため、注意が必要です。
アナフィラキシー
アレルゲンを取り込んでから短時間のうちに、循環器や呼吸器、消化器のうち複数の臓器において強くアレルギー症状が現れている状態です。特に、血圧低下や意識障害を伴うアナフィラキシーショックという状態は、命にかかわります。すぐに救急車を呼んでください。
食後すぐ皮膚に症状が
現れた場合は特に注意を
アナフィラキシーでは、多くの場合、皮膚のかゆみ・蕁麻疹・赤みといった皮膚症状を伴います。このような場合には、特に注意をし、エピペンをお持ちの場合は投与の準備をしておきましょう。
気管支喘息(喘息)
発作的な気道の狭窄によって、呼吸困難や喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸)の症状が繰り返される病気です。小さなお子さまの場合は、不機嫌な状態が続く・泣き続ける等の様子が見られることもあります。
花粉症
スギやヒノキ、ブタクサなどの花粉をアレルゲンとして、鼻水・鼻づまり・くしゃみといった鼻の症状、目のかゆみ・赤み・まぶたの腫れといった目の症状が引き起こされます。通常、鼻水はサラサラしています。
子どもの花粉症治療に
舌下免疫療法を
採用しています
当院では、一般的な薬物療法に加えて、体質から改善し症状の抑制を図る舌下免疫療法にも対応しております。少量のアレルゲンを含む薬を少しずつ取り込むことで、身体を慣らし、症状の軽減を図ります。
スギアレルギー、ダニアレルギーに対して実施する場合には、保険が適用されます。
当院の子どものアレルギー検査
子どものアレルギー検査にはいくつかの種類があり、症状や年齢、疑われるアレルゲンによって適した検査が選ばれます。
血液検査
最も広く行われる方法が血液検査です。少量の採血で、アレルギーの原因物質(アレルゲン)に対する抗体の有無を調べることができます。
指先採血による
迅速アレルギー検査
(SiLIS)
子どもに多い食物(卵・牛乳・小麦など)・花粉・ダニ・ハウスダスト・動物・カビなど約40種類のアレルゲンを少量の採血で最短約30分で調べることができる検査。
特異的IgE抗体検査
卵・牛乳・小麦などの食物、ダニ・ハウスダスト、花粉、動物など個別の項目を指定して調べる検査。
MAST(マスト)
1回の採血で30種類以上のアレルゲンをまとめて調べられる方法。
Viewアレルギー39
子どもで頻度の高い39種類のアレルゲンを一度に調べられる簡便なパネル検査。
血液検査は安全性が高く、乳幼児にも実施できるのがメリットです。ただし、数値の高さが必ずしも症状の強さに直結するわけではないため、医師による総合的な判断が必要です。
皮膚プリックテスト
皮膚に少量のアレルゲンを滴下し、専用の針で軽く皮膚を刺激して反応を確認する検査です。15〜20分ほどで結果がわかるため、即時型アレルギー(花粉症・ダニ・動物など)の診断に有効です。血液検査よりも実際の症状との関連を反映しやすいといわれています。
一方で、乳幼児や皮膚が過敏な子どもでは難しい場合もあり、症状や年齢を考慮して選択されます。
当院では実施しておりませんので、専門機関をご紹介させていただきます。
食物負荷試験
食物アレルギーが疑われる場合に、原因と考えられる食品を医師の管理下で少量ずつ食べさせ、症状が出るかどうかを確認する検査です。食物アレルギーの最終的な診断に必須とされ、日本小児アレルギー学会のガイドラインでも推奨されています。
自宅での自己判断による負荷試験は危険であり、必ず外来で医師・看護師の管理のもとで行う必要があります。
当院では実施しておりませんので、専門機関をご紹介させていただきます。
子どものアレルギー検査を
検討する受診目安
アレルギー検査は、以下のような場合にご検討いただきたい検査です。該当しない場合にも、気になることがあればお気軽にご相談ください。
慢性的または頻繁に症状が見られる
皮膚のかゆみ・じんましん・赤み・湿疹、咳・喘鳴、下痢・嘔吐といった症状が慢性化している、あるいは頻繁に繰り返されるといったケースです。
食後すぐに症状が見られる
皮膚や呼吸器、消化器などの症状が、食後すぐに現れたというケースです。主に食物アレルギーを疑います。
特定の季節・空間で症状が現れる
鼻・目などの症状が、特定の季節になると現れる、自宅など特定の空間にいると現れるといったケースです。主に、アレルギー性鼻炎・結膜炎を疑います。
受診する際に医師に伝えると診断に役立つ項目
- どんな症状が出るか
- いつから症状が出たか、どんな時に強くなるか
- 症状が出る頻度・時間
- お子さまご本人とご家族の既往歴(特にアレルギー疾患について)
- 思い当たるアレルゲン(〇〇をした直後に症状が出た等)
- 服用中のお薬、治療中の病気
子どものアレルギー検査で
よくあるご質問
アレルギー検査は、定期的に受けた方がよいのでしょうか?
はい。特に食物アレルギーの場合は年齢を重ねるにつれて改善していく(食べられる量・ものが増えていく)ことが多いため、定期的に検査をうけられることをおすすめします。
子どものアレルギー検査は、どの診療科で受けられますか?
この診療科でないと受けられないという検査ではありませんが、どこでも必ず対応しているとは限りません。小児科、アレルギー科であれば、基本的に対応しているかと思います。もちろん、当院でも各種アレルギー検査および治療を行っております。
食物アレルギーは、自然に良くなるものなのでしょうか?
はい、自然に良くなることが期待できます。食物アレルギーの有病率は、乳幼児期で5~10%ですが、学童期には1~3%まで低下するといわれています。ただ、必ず良くなるとは限りません。また、改善していくあいだも、誤って多量に食べてしまった場合などは危険です。「何をどれくらい食べられるか(あるいはまったく食べられないのか)」を医師に確認しておくことが大切です。
アレルギー検査には、どれくらい時間がかかりますか?
血液検査であれば10分ほどで終わりますが、結果が出るのは約1週間後となります。一方、サイリスを使用した指先採血の場合は、その場で検査ができ、約30分で結果をご確認いただけます。
ただし、アレルギー項目によっては指先採血では判定できないものもあります。診察時には、問診や臨床症状を踏まえて、適切な検査方法をご提案いたします。
初診の日にアレルギー検査を行うことは可能ですか?
はい、可能です。「入園日までに結果を知りたい」といった場合には、余裕を持ってご予約・受診をするようにしてください。

